コラム

リニューアル採点


加藤 弘一
2013/06/07

 この数年、文学部の学生に電子メディアの基礎知識を教える授業のレポートに電子文藝館と青空文庫の使いかっての比較を出題している。わたしが電子文藝館の委員だということは伝えてあるが、学生はそんなことはおかまいなしに書きたいほうだい書いてくる。青空文庫の方がはるかに使いやすいという意見が大多数であるが、忌憚のない意見だけに電子文藝館のリニューアルには参考になった。  2011年度までは旧サイトを対象にしていたが、2012年度は新サイトに変えた。リニューアルの結果がどうでるか、こちらが採点される立場である ...

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ある国語教師の決断


村山 精二
2010/09/21

 電話の主が最初は誰か判らなかった。中学校時代の恩師だと確信するまでにしばらく時間がかかった。  前回お会いしたのは5年ほど前。久しぶりの同窓会の席だった。2次会でゆっくりお話しを聞きたかったが、できなかった。次の予定があって1次会だけで失礼した。それ以来のお声である。  先生宅に来ないかとおっしゃる。先生宅への訪問は40年ぶりぐらいだろうか ...

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「文学」の力 ~「生(バース)」が「人生(ライフ)」になるとき~


眞有 澄香
2010/09/21

 高等学校教諭の職を辞し、本格的な文学研究を志して大学院に入学した時、私は研究対象として泉鏡花を選んだ。なぜなら、泉鏡花は「天才」「日本語の魔術師」と称される偉大な作家だから、という至極単純な理由による。それから私は ...

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ある人生の軌跡~李ライン警備から公害企業摘発へ~


大原 雄
2010/09/12

 田尻宗昭さんとは、東京都の知事が、美濃部亮吉知事の時代(1967年~79年)、所謂「美濃部都政」として世間から注目されているときに、私がNHKの都政担当記者になり、公害局担当になったことから知り合った ...

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新着作品

お知らせ

被災地見舞い

 日本ペンクラブ電子文藝館は、今回の東日本大地震(東北関東大震災)で犠牲になられたすべての方に対して心から哀悼の意を表します。行方不明の方には、一人でも多くの生命が救済されるよう切実に願っております。また、全ての被害者の方に、改めて、お見舞いを申し上げます。




 いま、私たちは、大地震と大津波に見舞われた被災地への救助もままならず、もどかしい思いにかられています。とりわけ、惨事を重篤にするとともに拡大した原子力発電事故と事故に伴う放射能汚染については、自然災害に端を発したとはいえ、人災の要素が濃くなっているなかで、国民的な危機感を共有し、真実を世論に訴えていきたいと思っております。




 日本ペンクラブでは、2008年2月に、「災害と文化 叫ぶ、生きる、生きなおす」というテーマで世界PENフォーラムを、さらに、2010年9月には、「環境と文学 いま、何を書くか」というテーマで国際ペン大会を、いずれも東京で開いてきました。私たちに何ができるのか、会員それぞれの活動もさることながら、表現活動をする者たちの団体として、惨事の真因をさぐり、二度とこのような事故が起こらないようにするために、人智の限りを尽くし、国を挙げて、対応策をとること、それが責務であると痛感しております。




 一日も早く被災の地が恢復するとともに、再び、健やかな日々が戻って来て、心置きなく、以前のように本を読む愉しみが享受できるように、「言葉の力」を信じて声高く、『東北再興あってこそ、日本再興』と、叫びたいと思います。






                       日本ペンクラブ電子文藝館








電子文藝館とは

 日本ペンクラブは、2010年11月26日(「ペンの日」)で、創立75周年を迎えます。


 1935年、島崎藤村を初代会長に据えて、創立されました。


 インターネット時代の文学状況の変化を見通し、日本ペンクラブは、電子文藝館を2001年11月26日の「ペンの日」に開設しました。




 電子文藝館の掲載作品は、会員・物故会員のほかに、幕末・明治維新から、現在までの日本近代文学の軌跡を鳥瞰できるように、1935年の日本ペンクラブ創立以前の先人たちの優れた作品も、あわせて、積極的に掲載しています。できるだけ、代表作というよりも、秀作、異色作、問題作などを探し出して、委員会の選考を踏まえて、掲載しています。




 現在電子文藝館に掲載されている作品は、日本ペンクラブの会員、物故会員を主体とし、いずれも、一部の著作権切れ作品を除いて、著作権の権利者か、権利継承者の掲載許諾を得て、無料で公開しています。従って、無断で他人に配付するなどの二次利用は出来ませんので、ご留意下さい。




 また、2010年9月23日から30日まで、第76回の国際ペン大会が、東京で開催されます。


 国際ペン東京大会開催記念として、電子文藝館は、開設以来、初めてのリニューアルを開始しました。向こう5年計画で、改修を続けます。初年度の2010年は、大会開催をきっかけに、日本文学の英訳作品などを積極的に掲載し、世界各国・各地域へ向けて、日本文学を発信する元年にしたいと思っております。




 日本ペンクラブ電子文藝館は、あなたのデバイス(パソコンなどの電子端末)のなかにあります。




 どうぞ、電子文藝館の扉を開いて、お入り下さい。